2016年6月18日〜24日
岩手町立石神の丘美術館
《 立像・照り葉のあと 》 2009年
陶土(朝鮮カオリン他)・顔料・パネル・綿布 91.5×130×3cm
小さな頃から 絵を描くことは、
ごはんを食べたり 眠ったりするように
暮らしの中にありました。
これからも そうやって暮らしていくのだと思っています。
「ずっと絵を描いていきたい」と言った私に父は
「いいと思うよ。だけど、
まるで誰々のように上手いとか言われるような絵描きにはなるな。
たんのそのこの絵を描け。」と言いました。
(私が描くんだもん。私の絵になるのあったりまえじゃん♪)と
私はやる前から問題をクリアしたかのように、
その言葉を軽く受け止めていました。
時がたつにつれて、父の言葉の意味は大きくなり、
私を励ましたり、叱ったり、
フニャフニャへこたれて迷う時には
一つの道を 指し示してくれたりします。
それは 私だけに用意された
細い細い道です。
その道を一歩一歩踏み分け進みながら
私はどこまでも自分自身になっていけます。
(パンフレット掲載文)