走る緑

この絵を描いたきっかけは

よくある

個人的なエピソードだ。

子供が大きくなって

とうとう

(あ、今、私の手を離れたな)

と実感した事。


その時、胸に草原の風景が

広がった。


さぁーっと前へ吹く初夏の風と

風を受けて

走るように揺れる緑が

浮かんで来た。


その緑はそのまま

すこやかに伸びた

かっての私のみどりご。


その走る後ろ姿に


(よおし、行け!)

(どこまでも伸びていけ)と


呼びかけるつもりで

一手一手 描き進めた。




友人が声をかけてくれたおかげで、

この三人展に参加出来ることに

なりました。


その友人とは

桑久保紀代子さん。


彼女と一緒に作品を展示出来るのは

高校美術部の時以来になります。


あの頃からお互い

ずいぶん遠くまで走って来たね。


でも会う度に嬉しくて弾ける笑顔は

2人とも相変わらずです。

そして

石彫の岩壁善兵衛さんは

何とも言えない安心感をくれる方。


お会いしてまだ間もないのに

私は善兵衛さんの側に居ると

ほっとして

心が伸び伸びしてしまいます。


三人の化学反応。

是非、会場で見てみて下さい。


盛岡から東京へ

私と一緒に旅する作品達の中には

もちろん「走る緑」もあります。


ご高覧頂けたら幸いです。



「走る緑」130×91.5×3.5(cm)

 の3点からなる

 組作品 2022年作