もう本当に勘弁してくれ
暑いったらない
ってか盛岡、湿度高すぎよ!
30度以上の夏日なんて
昭和の東北の小学生は
たまにしか
味わえなかった気がするんだが。
石巻はあっつくても
2階の畳に寝ころんでると
風ビュービューだった
気がするんだが。
盛岡だって「やませ」という
恐ろしい冷夏があった
気がするんだが。
目が眩む日差し。かと想うと
豪雨と殺人的な湿気。
そんなこんなで夜は私、
眠るというよりは
ぶっ倒れてるという感じですわ。
それなのに
いつもの笑顔で
淡々と早朝の散歩をこなし
気温の上がらぬうちに
庭の草を刈るご近所の方々。
心の背筋が伸びた人生の先輩達。
尊敬しかない。
深く首を垂れる。
だけど私は...
無理無理無理!ごめんなさい。
もう少し待って、うちの草取り。
あれとこれとあれが終わったら
日を改めて、いつか必ず
頑張ってやるから!って
心で言い訳。
しかし、この暑さの中
淡々と先へ歩むのは
ご近所の先輩方だけじゃない。
猫の額程の庭だけど
今年も育ってくれている。
私が草ボーボーにしていても
ちゃんと「その時」を逃さず
顔を出してくれました。
君達がいなかったら
夏の食卓は寂しすぎる。
ありがとーよー!
紫蘇ちゃーん!
茗荷ちゃーん!
ほんとにありがとう!
雑草にも負けず、
育って伸びてくれて。
この子達は夏バテで
食欲減退してしまう私の命綱だ。
体がヘトヘトになって
限界が近づくと、最後は
香りや風味の思い出が
命をつないでくれるのだろう
って思ってる。
この頃は何かと食べ物の
もたらす影響の分析が盛んで
細かく数値に直されて
体に取り込むタイミングまで
語られているけれど。
食べ物の話なのに
海や山や畑じゃなくて
理科室のお話ししてるみたい。
って思うの私だけかな?
健康の為に知識は大切だけど
ほんとは
食品パッケージに記されてる
数値の意味もあまり
わかっていないまま。
なんとなく選ばされてる気がして
正しいと言われる物食べても
元気が湧く気はしない。
「身体に効果的!」じゃなくても
思い出と心を繋ぐ食べ物って
誰の心の中にも1つ2つ
あるんじゃないだろうか。
(もうダメだ)とガックリ倒れて
四つん這いになって、
それでも手を伸ばしてつかむのは
自分の体だけじゃなく
心も作ってくれた食べ物なんだ
きっと。
夏の庭は、子供の頃の思い出の
きっかけがニョキニョキ
顔を出して、
バテバテの私を励ましている。
(よし!)と摘み取って
(今日もこの薬味を効かせた物を
食べましょうか)
って気持ちになるよ。
ありがとう!
何処にいるかわかるかな?