車窓に届く

2016

父が逝ってしまって初めての春。

ある日

車窓から見えた見事な夕陽。

 

大きな大きな太陽が

あたりをみかん色に染めて行く。

 

沈みかけた太陽が

こちらに手を伸ばすかのように

一つ、また一つと光を放つ。

 

その時、声が聞こえた。

 

「園子、俺はこの世を愛してた」

 

それは紛れもない父の声だった。

 

夕陽は走る車を追いかけて

私に光を届け続けた。

 

父の声が

私の身体の隅々に浸み込んで行く。

 

両肩が痛くなる程集中して

見えなくなるまで夕陽を見ていた。

 

大きなみかん色の夕陽。

 

今もそんな夕陽を見る度に、

あの日の父の声が私の中に響く。

 

「園子、俺はこの世を愛してた」

宝物の映画。


風貌はさておき、私の父と母は、

この映画の夫婦のようでした。


ところで、映画の中の

ノーマンとチェルシーのように

長年の確執を抱えていた

ヘンリーフォンダと

ジェーンフォンダ親子の関係は、

ハリウッドでも有名だった

みたいですね。


この映画の共演を経て

2人の和解は本物となり、

父と娘は優しい関係を取り戻したというのも嬉しいお話。

それを陰ながら支えた

キャサリンヘップバーンも素敵です。


On Golden Pond (黄昏)」は

ヘンリーフォンダの遺作となりました。

#車窓#父の声#黄昏

#ヘンリーフォンダ#ジェーンフォンダ

#キャサリンヘップバーン