東京の豊島区東長崎駅のすぐ近く。
「としません」というダイニングバーに妹はよく通っていたらしい。
とりあえず いつも
ギネスの黒ビールから始めたと
店長さんが教えてくれた。
「ありがとうございます
本当にお世話になって」と言う
私の目元をじっと見て
みるみるその人は涙ぐんだ。
きっと(似ている)と思ったんだろう。
あらためて見回すと
どこかを思い出す内装だった。
舟をテーマにしているそれは
石巻にある「クルーザー」という
ダイニングバーと
どこか似ているのだ。
故郷にあるそのバーは
私達姉妹の憧れだった。
「あの店に似合う大人になりたい」
2人とも そう思って育った。
大人になった妹が
「としません」のカウンターで
何を思っていたのか
今はもう 聞く事は出来ない。
それでも私は
妹にとって「としません」は
東長崎の「クルーザー」だったのだと思う。
そしてそれは
「石巻」だったんじゃないかな
と思っている。
大切なクルーザーのマッチ。
私の不注意で縁がボロボロになってしまいました。
マスターに申し訳ない。
ごめんなさい。
中のメッセージが無事だったのが救いです。
#東長崎#としません#石巻#クルーザー
#ダイニングバー